フィギュアスケート「りくりゅう」ペアから学ぶ
共通の目標と本気度の高さ
一人一人、得意なこと不得意なことがあります。
全員が同じではなく必ず違いがあります。
これを多様性といいます。
多様性があるから「気づき」や「発見」につながります。
「異なりを認めて一つを自覚する」ことで、チームメンバー、仲間がお互いを信頼し合うようになり、共通の目標に突き進むことができます。本気度が高いと本音も言えます。
謙虚さと素直な心は、感謝や配慮が出やすい環境を醸成する上で欠かせません。
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック、フィギアスケート・ペアのりくりゅうペアはショートプログラム5位でしたが、翌日のフリーは世界最高得点を出して逆転で金メダルを取りました。
リンクの上で表現をしているのは本人ですが、コーチや10年以上サポートをしている木下グループなど様々な人が裏側でりくりゅうペアを支えていました。
支えている人たちも含めて「共通の目標」があり、オリンピックや世界大会でのメダルはもちろんのこと、日の目を見ていなかったペア競技の底上げからフィギュア全体に貢献する志と本気度があり、様々なことを積み重ねてきた結果、今回の金メダルにつながっていたと思います。
りくりゅうペアを見ていると、志と素直な心があるからこそ、裏方でサポートする人を含めチーム一丸で困難を乗り越えたのだなと感じます。
お互いが認め合い、お互いを信頼している姿が美しいです。
親鸞の「信じる」力と言葉(言霊)から学ぶ、フィギュアスケートのりくりゅうペアの快挙
チームメンバーが共通の目標に向かって進んでいると紆余曲折、必ず様々な課題や困難な事態が訪れます。これは本気度を試されているのだと思います。
浄土真宗の宗祖、親鸞聖人は「教行信証」という書物を残しています。
簡単に記載すると
教:学ぶことは誰でもできる
行:行動、学んだことをやってみることは誰でもできる
信:しかし、信じることは難しい
証:信じることができなければ証は出ない!
ということを伝えており、日本人的なモノの見方、考え方だと思っています。
多くの人が前例や成功事例など「証」がないと信じません。
順番としては「教行証信」ではなく「教行信証」です。
信じて、信じて、信じて、信じることを通らないと証はでないと言っています。
仕事でも何でも、この通りだと思います。
しかし、無条件に100%信じることは難しいです。
違う角度、視点からみてみることも必要です。
疑ってみることも重要です。
目線を高くして、視座が高くないとみえないこともあります。
色々と試して、体験や経験をして一周回って信じることができたりもします。
「見る」は自分の目で見たもの、外側の世界のことです。
「観る」は自分の心のこと、内側の世界のことです。
外側に目を向けるだけではなく、内側に目を向けることで幅が広がります。
望遠鏡で大きく見ながら顕微鏡でも観察しているような感じです。
りくりゅうペアはショートプログラム5位と出遅れメダル獲得に黄色信号、夜も眠れず翌日のフリープログラムの練習でも尾を引いていたが、「まだ終わっていない。積み重ねてきたものがあるんだから!」「諦めていいわけがない。攻めきる!」と決意し、お互いと自分を信じて、自分たちらしさをリンクで表現することができ、世界最高得点+金メダルという証を手に入れました。
演技後にコーチが肩を組んで泣いている映像を見て、チーム一丸でこの状況を乗り越えたんだと思いました。
そして、チームワークの素晴らしさにも感動しました。
もし先に、「証」があったら、感動するでしょうか?
恐らく、感動はしないでしょう。
自分が発している言葉を誰よりも自分が一番聞いています。
ネガティブな心や言葉は不安や恐怖を引き寄せます。
誰かが自分を信じさせてくれるのではなく、自分のポジティブな心だけが「信じる」ことを引き寄せることができるのです。
言葉には魂が宿っており、言霊と言います。
教行信証の教えである「信じる力」と日本人が大切にしてきた「言葉の力」が掛け合わされ、「証」となった分かりやすい事例だったと思います。